十三日間
終章
「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!!」

ものすごい、悲鳴。
金切り声。
獣のように、ただただ声を出す。

側にいた兄さんが、僕を必死に押さえつけた。
母さんも、それから心配で遅くに家を出ることにした父さんも、部屋に駆けつけてきた。

全員で、僕を抱き締める。

「伶っ!」
「伶ちゃんっ!」
「伶っ!」

全員で、僕の名を呼ぶ。

僕は、ベッドに起きあがった体制で、全力で叫び続けながら、涙を流していた。

「あーっあーっあああっっっ!」

一体、どれくらい悲鳴を上げ続けていたんだろう…?

僕のあまりの様子に、母さんまで泣きじゃくりながら、僕を抱き締めていた。

僕の心臓は、飛び出しそうな勢いで、脈打っている。

い、生きてる……。

僕は、自分の心臓に手を当てた。

首に、手を当ててみる。

……何もない。


生きてる、生きてる!

僕の身体中から力が抜ける。


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