十三日間
四日目 「俺」
「……ぅあぁ……っ…は…はは……」

まただ。
笑ってる。

俺は、自分を不気味に感じながら目を覚ます。

……何だ、この甘ったるい匂いは?

嗅ぎ慣れない甘い匂い。
あたりを見回すが、匂いのするようなモノなど、当然この部屋にはない。

何かの花の匂いのようだったが……?

もう一度嗅ごうと思ったら、既に香りは失われていた。

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