十三日間
僕の用事に付き合わせるのに、遅刻はやっぱりマズイでしょ。

そう思った僕は、朝飯をかっこむと、ダッシュで待ち合わせ場所に向かった。
着く頃には、せっかくシャワーを浴びた後なのに、やっぱり汗だくだった。

むむ、今日はいいけど、明日も万が一そんなんで汗だくだったら大変だ。
デオドランドスプレーとか今日の内に買っておこうっと。

僕は心の買い物リストにメモをした。

待ち合わせ場所に行くと、割と律儀な秀悟は、時間5分前にはきっちり待っていた。
こういうとこ、変に真面目で…やっぱり信用できるヤツだな、と思うんだよね。

僕は、息を切らせながら、秀悟のところに駆けていき、声を、かけようと、して……

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