囚われジョーカー【完】
「そしたら、香水のお店があって。」
「…、」
「綺麗な女の人と、………三浦さんがいました。」
「……は?」
目を見開き、冷たい仮面を一瞬で消した三浦さんは。焦ったように私に詰め寄った。
こんなことを言う気じゃなかったんだけど。何かもう、いいや。
「これ、三浦さんの香水ですよねって言ってました。私香水に詳しいんですよって言ってました。」
「……、」
「すごく、自分が滑稽でした。」
「三浦さんの香水が、嫌いになりました。」
「菫、」
「私の話、もうここで言います。」
「三浦さん、私は、貴方のモノじゃありません。」
「この関係が苦しいと思う、意志だってあります。貴方に抱く想いだってあります。私は、彼女じゃありません。」
「貴方の口から、聞けない言葉を待ち続けるのがもう、疲れました。」
―――三浦さん、゙さよなら゙がしたいんです。