囚われジョーカー【完】



ぐっと眉間にシワを寄せることで熱いものを堪える。


若干、睨むような形になりながらも首を後ろに捻ったまま。三浦さんを見上げる。








「求めてるに、決まってる…!」

「…。」

「三浦さん、我が儘言ってごめんなさい、でも、お願いします…」

「…うん?」




 お願いします、私を


 一番にして下さい。





瞬間、私の顎は下から三浦さんの細くて長い指に掬われる。首がちょっと痛いなと思ったけど、そんなん今はどうでもいい。


噛み付くようなキスの雨が私に降り注がれた。




激しい口付けに甘い目眩がする。胸の奥が疼き、脳が痺れたように思考回路を失いかけた。


絡まる舌の熱に、混ざり合い溶ける二人の吐息。静かな室内には私と三浦さんの荒い息遣いが空気を占領している。




少し離れた唇。三浦さんの紡いだ言葉に私の涙腺は崩壊した。




「馬鹿、言ってんじゃねえよ…。」


「もとから、お前が一番だっつうの。」




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