囚われジョーカー【完】
一瞬、どう答えようか迷ったけど隠していても仕方ないし。と言うよりも、明日香さんだって三浦さんが双子のこと知ってたから、言っても大丈夫だろう。
「…今のは、そのお兄さんだよ叔父さん。」
「え。そうなの?」
「うん。」
「てか、何で菫知ってんの。」
――――ホラ、きた。
叔父さんは少し首を傾げながら、だけど私の内側を覗くように鋭い視線を走らせた。
当然である。カズヤさんと三浦さん、親しくなければどちらが兄、弟なんて分かるはずがない。
なんせ、私でも遠目からではカズヤさんを三浦さんと間違えてしまった。
あの兄弟は、雰囲気は違えど容姿に関しては瓜二つだ。
もう間違えることはないにしても、時折見せる表情には胸が揺れる。別にカズヤさんがどうとかじゃなくて、双子で顔が綺麗だからで。