囚われジョーカー【完】
ぶるっと震えた私の身体の反応をしめた三浦さんは、あろうことか私の首を舐めたのだ。
頬は当然熱を帯びるし、瞬きは回数を増す。こぼれた熱い吐息はきつい言葉とは裏腹に、既に三浦さんを求めている。
それだけは悟られまいと必死に平常心を保つよう自分自身へ言い聞かせ三浦さんの頭を手で押し返す。
「は、離れて…!」
「それも無理。」
「(何で…!?)」
私の拒否という意思は直ぐに払拭される。その変わりと言うようにシャツの中に侵入して来る無骨な手。
これ以上は本気でやばいと直感。
「―――三浦さんッ!!」
「………チッ。」
舌打ちしやがったよこのお坊ちゃんが。中断を呼びかける私の声に、三浦さんは渋々といった様子で離れる。