シンデレラルーム 702号室
「大事なおもちゃは大切に扱わないとな」


「タケちゃん……」



あたしのこと、大切にしてくれるんだ……

すごく嬉しいよ。



おもちゃ呼ばわりされるのはちょっと微妙だけどね。


でも…まぁいっか。

これがタケちゃんなりの愛情表現なんだから。



二人でベッドに寝転がって、ぼんやりと天井を眺めながら話す。



「今までいろんなおもちゃで遊んでみたけど、どれもつまらなくてすぐに飽きてた。

俺が一番欲しいモノじゃなきゃ意味なかったから」


「…それは今ココにあるんでしょ?」



確認の意味も込めて手を握りながら聞くと、タケちゃんは微笑みながらそれに答えるように手を握り返した。


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