シンデレラルーム 702号室
「もう他のおもちゃでは遊ばないでよね?」


「お前がまたどっか行ったりしなければな」


「しないよ!だって…
もう幼なじみには戻らないもん」



今日で幼なじみは卒業するんだから!

…と心の中で奮起して、あたしは自信満々に言った。



「ま、俺もそんな簡単には手放さないけど」



タケちゃんは不敵な笑みを浮かべると、またあたしに覆い被さるようにしてキスをした。



「…せっかくいい部屋に入ったんだから、一緒に風呂ぐらい入っとく?」


「──はぁっ!!??」



吐息交じりに耳元で囁かれて、あたしは飛び跳ねるように起き上がった。


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