シンデレラルーム 702号室
「ちょっ、ちょ調子に乗らないでよね!!」


顔を真っ赤にしながら噛みまくるあたしを見て、タケちゃんはぷっと吹き出す。



「やっぱりマイは飽きないな」



そう言って、あたしの頭をくしゃっと撫でた。


久しぶりに見た、少年の頃ような無邪気な笑顔に、あたしの胸はキュンとなる。



一言も“好きだ”なんて言われてないけど


優しいキスとか

触れてくれる手とか

何気ない言葉の端々に


ちゃんとタケちゃんの愛情を感じられる。



だけど、いつか絶対言わせてみせるから!



あたし達の恋は
まだ始まったばかりだ。






【脱!幼なじみ宣言】 END*




< 49 / 192 >

この作品をシェア

pagetop