シンデレラルーム 702号室
「ただフロントの番をしてればいいだけとは言え…こんな都合いいヤツ、そうはいないんだから感謝してくださいよ!」



“都合いいヤツ”って自分で言っちゃってるし。


こういうところが可愛いんだよね、コイツ。



「分かってるよ。ちゃんと時給上げとくから」


「マジすか?絶対約束ですよ!?
あー今の録音すべきだったかな…」


「心配しなくても俺はそこまでケチじゃないよ。
なんなら無料宿泊券付けてやってもいいけど?」


「いらねー!まだコッチの方がマシ!」



瞬哉は置いてあったコンドームを摘む。


一人暮らしで場所には困らない瞬哉は、そっちの方がありがたいらしい。


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