シンデレラルーム 702号室
涙と一緒に愛が溢れていく。


……初めて知った。

本当に好きな相手となら、こうなるんだってこと。



有坂くんは色っぽい瞳であたしを見つめながら、指で涙を優しく拭う。



「アンタも一目惚れってことか」


「……?」


アンタ…“も”?



「アンタも絵の通り、男みたいに雑で不器用で、本当に変わってるヤツだけど…」



「でも、嫌いじゃない」



──えっ?


意外過ぎる一言に驚き、あたしはパッと目を見開いた。



「口が裂けても上手とは言えないんだけど、その奥に魅力を感じるっていうか…不思議と惹かれる」



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