HERETICAL KIDS
「…」

リュートは固まる隣のおじさんを見て、ため息をついた
まさか、冗談半分で言ったことが本当に当たるとは思っていなかった
そもそも当たるだなんて、思っていなかった…いくら前科があろうとも
リュートは何とも言えない心境だった
固まっている隣のおじさんに、冷たい視線を送ると、そのまま放置し噴水に飛び込んだ

(結局、何伝えにきたんだ?
ま、大したことじゃねぇだろうけど)

隣のおじさんが何を伝えに来たのか、全く分からなかった
きっと、聞いても任務に直接関係することでは無いと勝手に脳内完結させた
リュートはまったく気にせず、人間界に向かった

―数時間後―

「…何を伝えに来たんだ?…」

ようやく石化の終わった隣のおじさんは、何を伝えるのかキレイさっぱり忘れてしまっていた
リュートが思ったように、任務に関係することも重要性も全く無い事だったのだろう
しばらくそこに立ち尽くした隣のおじさんは、静かに帰って行った
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