墜ちた羽根
それってゴキブリが大量発生…?!
確かにゴキブリは1匹見つけると沢山いるって話を聞くけど…
ゴキブリの事でいっぱいいっぱいだったせいか、
婚約者と言う人の手下だとは考えなかった。
そのままオウヤ君のあの声は聞こえなかった。
聞こえたのは、何時もと違う冷徹なオウヤ君の声と何かの悲鳴。
そして何かが落ちていくような音。
何が起こっているのかを確かめたかった。
だけど今確かめようとすれば、
きっと私は私でなくなってしまうような気がして。
言ってしまえば結局確かめる勇気はない。
ただ聞こえる音に耐える事しか出来なかった。
オウヤ君ってそんなにゴキブリが嫌なのかな…?
でもそんなにムキになる事もないような。
暫くして、何も聞こえなくなった。
そして誰かが被っていた掛け布団を私からもぎ取った。
恐る恐る誰なのかを確かめてみれば、オウヤ君だった。
左肩からは血が流れていた。
確かにゴキブリは1匹見つけると沢山いるって話を聞くけど…
ゴキブリの事でいっぱいいっぱいだったせいか、
婚約者と言う人の手下だとは考えなかった。
そのままオウヤ君のあの声は聞こえなかった。
聞こえたのは、何時もと違う冷徹なオウヤ君の声と何かの悲鳴。
そして何かが落ちていくような音。
何が起こっているのかを確かめたかった。
だけど今確かめようとすれば、
きっと私は私でなくなってしまうような気がして。
言ってしまえば結局確かめる勇気はない。
ただ聞こえる音に耐える事しか出来なかった。
オウヤ君ってそんなにゴキブリが嫌なのかな…?
でもそんなにムキになる事もないような。
暫くして、何も聞こえなくなった。
そして誰かが被っていた掛け布団を私からもぎ取った。
恐る恐る誰なのかを確かめてみれば、オウヤ君だった。
左肩からは血が流れていた。