残存リズム

ギターメンはうーん、と少し悩んだ様子。


「どんな感じのがいい?」

そう聞かれて、私は適当に答えた。


「なんかハッピーなやつ」


今はしんみりしたバラードをなんかじゃ、余計に気が滅入りそうだから。


ギターメンは、ニッコリ笑って指で丸を作った。


「オッケー♪じゃあ俺のオリジナル曲を!!」


そう言ってギターメンはピックを手に取り、弦を優しく弾きはじめた。
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