俺はホモじゃねぇ
これはないし、納得いかない。


『先輩は俺を選ばなかった』


これが現実だろ?!
それなのに、俺の態度が気に入らない?!だったらほっとけよ!!もう俺に構うな。自分の選んだ後輩をかまってろよ!!



「…部屋…戻る。」


こたチャン
「モッちゃん!!」


チャラ先輩
「部屋戻る前に、俺に言う事あんだろ?!」



チャラ先輩が俺を選ばなかった理由だって在るんだろ。…んなことわかってる。

俺の気性が荒くてリーダーには向いてないから…その上、プライドが高くて先輩への態度が悪い…。

わかってる。

でも、先輩が認めてくれたら、そう言う所も治そうって思ってたし、その為のこたチャンでもあるって思ってたんだ。


チャラ先輩に…裏切られた感が消えないから。



「…何か…ポルターガイスト?!…怖すぎ。」



俺は苦笑して食堂を出ようと階段に向かった。
めちゃくちゃ静まり返った食堂で、これから夕食を取ろうとしている全寮生に申し訳ないと、思いながらも足を進める。


チャラ先輩
「モッちゃんを選ばなくて、本当によかった。」



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