俺はホモじゃねぇ

去り際に言われたチャラ先輩の言葉に足を止めた。

悔しくて、悔しくて…。



「…だったら、もう二度と俺に話しかけないでください。俺、あんたの顔も見たくないんで。」



唇を噛み締めた。

全校生徒の前で、俺は先輩に向かって決別宣言をした。



こたチャン、チビ、ユッキー
「モッちゃん!!」



3人に声を掛けられるものの、振り向く事もせず足を進め始めた。



テンちゃん先輩
「モッちゃん、あとで話を…。」



「…すいません、俺…テンちゃん先輩とも、今は話したくないんです。」



そう言って階段を登り始めた。


俺って…超わがままっこじゃん!!
最悪だよ…。

学校…辞めたい。

辞めて…みんなと同じ学校通いたい。
こんな…屈辱も受けずに楽しい学校生活送れるはずだ。


< 109 / 235 >

この作品をシェア

pagetop