俺はホモじゃねぇ
去り際に言われたチャラ先輩の言葉に足を止めた。
悔しくて、悔しくて…。
「…だったら、もう二度と俺に話しかけないでください。俺、あんたの顔も見たくないんで。」
唇を噛み締めた。
全校生徒の前で、俺は先輩に向かって決別宣言をした。
こたチャン、チビ、ユッキー
「モッちゃん!!」
3人に声を掛けられるものの、振り向く事もせず足を進め始めた。
テンちゃん先輩
「モッちゃん、あとで話を…。」
「…すいません、俺…テンちゃん先輩とも、今は話したくないんです。」
そう言って階段を登り始めた。
俺って…超わがままっこじゃん!!
最悪だよ…。
学校…辞めたい。
辞めて…みんなと同じ学校通いたい。
こんな…屈辱も受けずに楽しい学校生活送れるはずだ。