俺はホモじゃねぇ

「あぁごめんね?!さぁ入って!!」



そう言って、玄関の鍵が開いた。

メシもそうだけど…トイレだ!!



我先にと家に入ってトイレに向かった。



『ヤッパリ安心する。』
完全個室のトイレなんて、寮生活始まってから無いし、汚い話、ゆっくりと落ち着いて用も足せないから便秘気味になった。


おれって案外、神経質だんたんだって改めて思った。



「何がいいの?!」



冷蔵庫を開けて見ている後ろ姿も久しぶりで。



「何でもいいよ!パンでもラーメンでも。」



何か…笑っちゃう。
こんな会話も久しぶりだし、なんて事ない事なのに…

ふと、視線の先を変えると、電話機の留守電が点滅していた。



「留守電入ってるよ?!」



「本当?珍しい!!」



母はボタンを押すと聞き慣れた声が聞こえた。



「…井上さんのご自宅でしょうか?」



チャラ先輩!!

おれは速攻で留守電を削除!!



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