俺はホモじゃねぇ
ハルちゃん
「バカにした!!」


プンプン怒るハルちゃんの頭に手を置いて



「でも、片割れには違いないし、誰にも相談出来ない時はハルちゃんだけに話す。」



俺がそう言うと、一気にハルちゃんの機嫌が治る。
『ハルちゃんだけ』
昔からそう言うと機嫌が良くなる。

…俺もそうだけど。


双子ってウザいことが多いけど、誰にも相談出来ない事を同じ顔に向かって話すと落ち着くんだ。



ハルちゃんはバカだけど、
この時ばかりは役に立つ。



父さん
「元晴、早く乗れ!!」



そう催促され車に乗り込んだ。


ハルちゃんと母さんに見送られながら、変態の巣窟へと再度戻る事となった。




たった一日の
プチ脱走。

中学生らしい可愛い家でだ!!



そして…
父の車のBGMにAKBがかかっている事に、ちょっと気持ち悪さを感じながらも、そんな父の鼻歌を聞きながら寮へと進んでいく。



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