俺はホモじゃねぇ

「いってぇ。」



マジで痛い。
木が刺さってる!!

腕擦り剥けてるし!!


小さい葉っぱを髪に付けたチャラ先輩が目を輝かして俺をみている。



テンちゃん先輩
「今回の事は、事が事だけに罰免除になったから。次はないけどね。」



チャラ先輩の後ろから覗き込むように、優しく笑いかけてくれた。
『恥ずかしいからあと一日』
実行しなくてよかった。

戻り辛くなっちゃうとこだった。




「ありがとうございます。それと…心配かけてすみませんでした。」



植木に倒れこんだままの態勢だったけど、取り敢えず言わなきゃ思っていった。



テンちゃん先輩
「うん、おかえり。」



そう言われると、ウルウルと涙が目にたまってくる。

嬉しかった。
お帰りなんて…言ってもらえると思わなくて。
俺の帰りを待っててくれる人が居るなんて思わなかったから。



なんて思いにふけっていると、

いきなり両頬をチャラ先輩の手に挟まれ、グイッと植木から引っ張り起こされる。


首!!
首取れちゃうから!!


声にも出せない痛みに目をぎゅっとつぶり、歯を食いしばる。
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