俺はホモじゃねぇ
チャラ先輩
「…テンちゃんごめん!!可愛がってた犬が帰って来たみたいな感覚で!!」
おい。
犬か。
俺は犬か?!
「てめぇに飼われた記憶はねぇ!!」
だいたい、飼ってた犬の口に舌入れるか?!
マジで殺してやりたい。
テンちゃん先輩
「分かってるよ、別に気にしてない。」
テンちゃん…先輩?!
『分かってる』って、凄い失礼だとは思わないのか?!
今あなたの恋人にいきなり唇を奪われた被害者に。
「ふ…2人共許さねぇ!!」
周りを振り切り寮内へ入った。
洗面所で思っきり嗽をして顔を洗った。
よりにもよって、
俺のファーストキスをチャラ先輩に捧げたなんて。
「千花ちゃん…。」
せめて…
初恋の千花ちゃんじゃなくても、女の子がよかった。
ビショビショの顔のまま部屋に戻るとユッキードアも前にたっていた。
ユッキー
「モッちゃん!!」