俺はホモじゃねぇ
足の痺れが取れてきて、俺が声を上げなくなってきたら、チャラ先輩も飽きたらしく、俺の腕を掴み起こし


チャラ先輩
「じゃ、行くか!!」


これはもう…強制で…。


「…は…い…。」


この返事もほぼ強制。
掴み引きずられるように部屋を出る。

その時後ろを振り返ると、
こたチャンが心配そうに俺を見ていて、
テンちゃん先輩は笑顔で手を振っていた。


何か…不安。


テンちゃん先輩って…
ホモじゃないよね??!!


「先輩!!」


俺は思わずチャラ先輩に縋るように抱きついた。


チャラ先輩
「ううぉう!!…なんだよ?!」


いきなり抱きつかれてビックリしたのか、チャラ先輩は俺を掴んでいたのにその手を離し、身を仰け反った。


「テンちゃん先輩って…普通ですよね?!」


思わず変な質問をした俺に変な顔をしたものの、直ぐに笑い出した。


チャラ先輩
「ホモかって事?!
テンちゃんはノーマルだよ!!
俺が襲わない限り、絶対男とは無い。」


そう言って、ガシガシと俺の頭を撫でた。
< 75 / 235 >

この作品をシェア

pagetop