この恋ウソから始まりました


「でもね、あたしから別れを切り出して、お互い電車の時間をずらした」


そうだったんだ。


「それなのに、最近、同じ時間の電車に乗るんだもん。しかも、新しい彼女と一緒に」


「あの、その時間て、大翔は知ってるんですか?」


「あたしが乗る時間の事?うん。知ってるはずよ。最後に約束したから。大翔は一本、遅いやつのはず…」



だからだ!


元カノと同じ電車だから、あたしと一緒に通学するんだ。




< 109 / 248 >

この作品をシェア

pagetop