この恋ウソから始まりました


――眉間にシワかぁ…。


「萌、何鏡見てんだよ」

「あっ、ちょっと目にゴミが入って」


自分の席で、鏡を見ていると、大翔が話しかけてきた。


運がいいのか悪いのか、席替えで、あたしと大翔は隣同士になっちゃったんだ。



今日から毎日、大翔がこんなに近いなんて。


「ゴミ?見てやろうか?」


「い、いいよ!」


みんながいるっていうのに、突然顔を覗き込むんだもん。


驚くじゃない。




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