初昼の儀式
「貴方は、女の子のお友達も沢山いるよね。ハグしたりキスしたりできるお友達が。私にその一人になれってこと?」
「違う、友達と恋人は違う。貴方にもしハグをさせてもらえるなら、それは異性として抱きしめるということなの。異性として好きなの。異性としての愛を持って貴女を心から抱きしめたいの」
 まともな神経をした男なら素面では言えないような台詞も、りょうは言ってのける。何が悪いの?とでも言いたげに、まるでそれが自分なんだ、とでも言いたげに。
「わかった。ちょっと考えさせて。」
「うん、わかった。早くまた会えますように。愛してる」
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