愛してる?...たぶん。
突然、ノリツッコミの勢いのままダンッと思いっきりフロアを叩いた和久井。



「えと、わく…」



「だーかーら!結局、俺が言いたかったのはね、」



「うっ、うん」



胡座をかいたままの状態で上半身だけズイッと身体を寄せてくる和久井の迫力に圧され、つい反射的に上体を反らしてしまったが、これ以上逃げられるような雰囲気じゃない。



「あれだよっ!!」



「あ、あれ?」



「そうっ!!あれっ!!」



「はいぃ!!」



もう一度ダンッとフロアを叩いた和久井目の前にビクッと肩を震わせた僕は、ただ真っ直ぐ和久井を見つめながら勢いよくコクコクと頷いた。

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