愛してる?...たぶん。
なんでこんなことになってるんだ?しかも制服なんて…。いや、そんなことよりなにより、生徒達のこのキラキラした瞳はなんだ。……怖い。怖すぎる。



考えても悩んでも答えは分からないないけど、訊くのは怖い。ってか、神谷と彼女が2人揃ってる時点でかなり危険なのはここ数ヵ月で体験済。………マジ嫌な予感がする。



「はぁー…」



「もーえちん?」



「セーンセ?」



「はぁー…」



「センセ?」



「おーい!」



脱ぎ忘れたままの白衣をクイッと引っ張る彼女と、僕の肩にコテッと頭を乗せるキモいことこの上ない神谷。



彼女だけをチラ見し、俯き、再び、はぁー…と大きな溜め息をついた僕は、少しだけズレ落ちたメガネを持ち上げるように顔を覆った。

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