愛してる?...たぶん。
「無駄に広いのに誰も居ない。年に一度のお誕生日だってのに、さっむーい部屋に1人とか、マジ寂しくない?」



「………」



「お酒飲んで、わーわー騒いで…さ!その方が絶対楽しいって!ね?」



「……確かに」



「でしょでしょ!」



神谷の言う通り、自分以外の気配の無くなったあの部屋に1人は、たまに寂しくなる。



それに今日は僕の誕生日。



去年の今日は、家に帰れば温かい料理と生クリームたっぷりのイチゴのケーキが用意してあった。



いつもは僕より帰るのが遅い彼女が珍しく家に居て、「もうおじさんだねー!」なんて笑いながら、数字を象ったロウソクをイチゴの横に刺してくれたっけ。



ほんと、たかだか一年前のことだってに随時昔のことのようだ。

< 63 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop