愛してる?...たぶん。
「……ねぇ、センセ。女の子はね、何かを吹っ切りたい時、髪を切るの」



「か…み?」



「そう」



瞬間、僕の後頭部を撫でていた手が、クシャリと髪の毛を掴んだ。



「過去の自分と決別したい時、嫌な自分を捨てるように髪を切るの」



「けつ、…べつ?」



「そう」



「っ!」



神経なんて通っていないはずなのに…伸びきったそこに落とされたキスの感触が、うなじを伝って、ゾクッと全身を駆け巡る。

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