愛してる?...たぶん。
「どうしたの?センセ?」
「いえ…」
ひとりニヤける僕に気付いたのか、新聞紙を丸めていた手を止め、浴槽の端にハサミを置いた彼女は、ズイッと身を寄せてきた。
「ねぇ、なになに?」
「いえ、本当に…」
でも、“髪切って照れてました…”なんて、そんな青臭いこと、いい大人が言えるはずもない。
「えー!なになに!」
「いや、本当になんでも…」
後ろから腕を回し、やけに身体を密着させてくる彼女から離れる…いや、離す為、彼女の両手を掴んだ僕は、それをやんわりと外しながら後ろを振り返った。
「ねぇ、」
「ちょっ!…あっ、」
「ん?」
でも、振り返った僕の視界に一番に飛び込んできたのは、悪戯に笑う彼女の笑顔…じゃなく、キラリと輝く銀色の首輪を付けた、子供の手のひらサイズ程の白い犬の置物。
「……あのっ、」
「ん?」
ハサミのすぐ横にちょこんと座る犬…いや、正確にはその犬が付けている首輪が、無くしたと思っていたソレだと瞬時に気付いた僕は、大きく目を見開きながら犬と彼女を交互に見た。
「いえ…」
ひとりニヤける僕に気付いたのか、新聞紙を丸めていた手を止め、浴槽の端にハサミを置いた彼女は、ズイッと身を寄せてきた。
「ねぇ、なになに?」
「いえ、本当に…」
でも、“髪切って照れてました…”なんて、そんな青臭いこと、いい大人が言えるはずもない。
「えー!なになに!」
「いや、本当になんでも…」
後ろから腕を回し、やけに身体を密着させてくる彼女から離れる…いや、離す為、彼女の両手を掴んだ僕は、それをやんわりと外しながら後ろを振り返った。
「ねぇ、」
「ちょっ!…あっ、」
「ん?」
でも、振り返った僕の視界に一番に飛び込んできたのは、悪戯に笑う彼女の笑顔…じゃなく、キラリと輝く銀色の首輪を付けた、子供の手のひらサイズ程の白い犬の置物。
「……あのっ、」
「ん?」
ハサミのすぐ横にちょこんと座る犬…いや、正確にはその犬が付けている首輪が、無くしたと思っていたソレだと瞬時に気付いた僕は、大きく目を見開きながら犬と彼女を交互に見た。