愛してる?...たぶん。
「アレって…」



「あぁ…」



犬を手に取り、何故か嬉しそうに首輪と化しているそれをクルクルと弄る彼女。



マグネットでくっついているらしい首の部分を取り、ソレを嬉しそうに自分の薬指に通し、また首輪として犬の首に掛ける、という彼女の一連の動作を見つめながら、それがリングスタンドだと分かっていても離れる首はかなりシュールだな…と思った。



が、そんなことよりなにより、僕の聞きたいことはただ1つ。



「それ、僕の…?」



呟いた僕は、彼女の手のひらの中にある犬の置物に手を伸ばした。



「ちょっと、」



「ドーベルマン!!ガオー!!」



「へ?」



瞬間、僕の目の前に突き付けられた犬の置物。



「あっ、“ワンワンッ!!”だった。……えへ」



「へ?」



一瞬、彼女の行動に呆気にとられてしまったが、そんなことよりなにより、間違いを誤魔化すようにヘラリと笑う彼女がまるで小さな子供みたいで…素で可愛いと思った。



「あれ?…ワンワン!!」



「………ぷっ」



小首を傾げながら言い直す彼女から顔を背け、口元を右手で覆った僕は、もう一度チラリと彼女を見ると、ぷっ…と吹き出した。

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