愛してる?...たぶん。
彼女のことは知りたい。



昼間は何をしてるのか、とか、どうしてここに住んでるのか?とか、どうして…どうして僕のことを好きだと言うのか?とか、それは冗談なのか?とか、訊きたいことは山ほどある。



でも知れば、僕も彼女に全てを曝け出さなきゃいけなくなる。



彼女のことは嫌いじゃない。



いや、たぶん………き、……だ。



でも知るのは…ううん。知られるのは、まだ怖くて仕方がない。



トラウマ?いや、結局は自分のことばっかり。



一歩進む…いや、自分から彼女に歩み寄る勇気が足りないから、トラウマなんて言葉で片付けようとしてしまうんだ。



吹っ切れたと思っていても、まだ心の中に恵梨がいるから、指輪を見て一瞬でも動揺してしまったんだ。



こんな気持ちのまま彼女と一線を越えてしまうなんて……僕には絶対に出来ない。

< 89 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop