君との時間は・・・

好き・仲間

そして、笑美がやっと退院した。笑美が入院してる間にいろんなことがあったけど、笑美は無事に退院できた。


今日からまた笑美と一緒に過ごせる。俺は楽しみで仕方なかった。


「いってきまぁす!」


いつもより張り切って家を出た。この後待ってることに気付くわけもなく。



笑美の家の前に笑美はいた。かわえぇな・・・。


「笑美!」


笑美が振りかえる。笑美の目に俺が映る。メッチャ嬉しいと思ったんは俺だけ?


「笑美、おはよう!今日からまたよろしくな!」


「あんまり体に衝撃与えないでね?先生に怒られちゃうから。」


笑美のその言葉を聞いた時、つい顔をゆがめてもうた。なんでか・・・。


俺の中にある不安が揺れたから。知恵は笑美の体の状態を分かってる。


もしかしたら、笑美に何かするかもしれへんと思ったから。


けど、笑美もそんな俺の表情をみて暗い表情になった。


「分かってるよ。笑美には無茶とかさせへんからな!」


そう言って俺がまた笑顔になると、笑美の顔もまた笑顔に戻った。


俺が不安な顔になると笑美まで不安にさせてまう。そんなんあかんやん。


俺は、笑美に笑ってほしい。それやったら俺も笑わなあかん。


けど、笑美が笑顔に戻ったんは一瞬で、またすぐに表情が曇った。


もしかして・・・


「恵?私に何か隠してない?さっきから表情が少しずつおかしいよ?」


やっぱり。笑美は分かってまうねんな。けど、ここで知恵の事を言うてもうたら意味がない。


「は!?俺どんな顔してん!?いつも通りなんやけどな・・・。そんなにおかしいか?」


なんとか嘘ついてみる。これでなんとか・・・この場をしのぎたい。
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