桜花~君が為に~
悠輝は土方を見て微笑した。
何処か、悲しげの混じる笑み

「…わかりました」
「ありがとな」
「いいえ、もとより、俺は沖田さんの傍を離れるつもりはありません」
「…そーか」

土方は苦笑しながら書物に向き直った。
それを確認して悠輝は立ち上がる。

「それでは、失礼しました」

深くお辞儀をして
悠輝は彼の部屋からでた。
障子を完全に閉めたところで大きくため息をつく
それから、バシッと自分の頬を叩いた。

「よしっ」

まっすぐ前を向いて
悠輝は歩みを進めた。
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