君に恋する本の虫


「・・なんとなくです。しいて言うなら自分の狙える1番偏差値の高い高校だからですかね。」



私の声のトーンはあきらかに下がったりしていないだろうか。


彼はこれを本心だと思ってくれたかな。





南高校を選んだ本当の理由はそんな事じゃない。


本当はもっと傲慢で、よく深くて、陰湿で・・・・



くだらない理由・・。




「・・そうなんだ。普通だね。」


また、窓の方を見ながら彼は素っ気なくそう言った。


彼はそれ以上、この話題に触れる事はなかった。



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