君に恋する本の虫

跳ねる心肺



自転車をこぐ彼と、少し隙間をあけて淳の服の裾を掴む。


目の前の淳の黒髪が私のおでこ上にあたる。心臓が爆発しそうだよ・・。



「おーい。ちゃんと掴まってねぇと落っこちるぞー。」




ガクガク
ガッタン!!!!

「ッうわぁ!!!」



ガシッ。


「ハハハッ!そーそー!ちゃんと掴まってろ。」


段差に驚いてつい掴まってしまった・・。


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