君に恋する本の虫
キキッ。
ブレーキのしなる音。
「着いたぞ。」
「ありがと。」
「あぁー重かった。」
「あらそ。頼りがいのない男。」
「お・・お前〜。恩を仇で返すなんて〜!」
可笑しくてフフッと笑うと、淳が頭をポンポンと撫で、「またメールするよ。」と言い残し足早に去っていった。
最近私って置いてかれてばっかり・・。
頭と胸のあたりが発火しそうなくらいに痛い。
熱くって・・・熱くって・・・
溶けてしまいそうよ・・・