遠い君と、もう一度恋を。



「は!?嘘だろ!?まじで!?」



翌日、朝から大声を出したのは俺。



クラス中の視線が俺に集まった。



居心地の悪くなった俺はトーンを下げてもう一度奏に聞き返した。



「…で、ほんとにガチで?」



「ガチやで♪昨日、帰りに告白したらOKもろてんっ♪」



「へぇー…よかったじゃん♪」



昨日、彼女が出来たらしい奏とそんなやりとりをしている時、俺はクラスの女子に呼び出された。



「…で、話って何?」



昼間でももちろん寒い真冬。



そんな中外に連れ出され、早く帰りたい俺は早速、本題に入った。



「あ、の…私、ずっと紫音君のこと好きやってん…!!付き合うてくれへんかな…?」



え、何これ、告白?



俺、告白されてんの?



…って、のんきに思ってる場合じゃねぇよ!!



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