王道☆くえすと!!


「・・・よし、無視しよう」

「えええ!?」




マラが大袈裟に驚く。

アタシは気にせず、マラの両肩を掴んで顔をぐっと引き寄せてささやく。




「いい?マラ。こういう不可解なことが起こった場合は無視するに限るの。何事も無かったかのように振舞うの。いえ、何も無かったの。アタシは今日、召喚魔術を使わなかった。おk?」

「お、おけー・・・」




アタシに気圧されたのか、マラが頷く。


そう。それでいいのよマラ。

「今日は何も無かった」と、自己暗示をかけるのよ。

それでいいの。




「さて、勉強勉強ッ!」

「げ、現実逃避するために本来嫌いなはずの勉強に無理矢理集中しようとしているっ!?」

「さぁ勉強するわよ、マラ!」




マラが何か言ってるケド気にしない!

それがアタシ!(笑

 
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