花×花

綻ぶ



「なんて?今なんて言った?…ひゃっ」


「もう言わない。」

「〜〜んっ!」


熱くてしっとりと柔らかい何かが首筋を這った。

見知らぬその感覚に背中がぞくぞくと震える。

「…やっやめて‥」

「何て言ったか、言えたらやめてやる」

「いっ意地悪っ……っ!」


だって信じらんない、夏女くんが言った言葉が。もしかしたら私の身勝手聞き間違いかもしれないし……
当たってたって……そんなの恥ずかしすぎて言えない。



夏女くんはそれを分かってる。





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