花×花

「れ、ん?」

夏女くんの唇から甘い声が洩れる。

「は、はい蓮です」

「蓮」

そう言うと
桜の花が綻ぶように美しくしなやかに

笑った。


「夏女、くん?なんか、へへへんだよっ?」

こんな顔、するんだ。
驚きだ。
< 76 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop