花×花


「…」

夏女くんはゆっくりと瞼をもちあげると、じーっと私を見て微動だにしない。


私だって分かってるのかな…


ちゅ…


「……っ!!」


ちゅー…

「なっ!!」


「何しにきたの・・・?」

その声は少し掠れていて
心なしか高揚しているようにも聞こえる。


夏女くんの唇が触れた
おでこが、熱い。



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