何度忘れようとしても
こうやって、ずっと一人で生きていくのかなぁ、やっぱり・・・

悲しくて、涙が出てきた。

この先、私の事を大切にしてくれる人なんて現れるとはとても思えなかった。

それよりも、一人で生きる覚悟を決めていった方がこんな風に悲しくならなくて済むのかな。
できるのかなぁ・・・そんなこと。

涙が溢れていく。
最近は、いつもそこまで考えが行き着いては途方に暮れる、その繰り返しだった。
そして今の弱った体に、それはとてもキツかった。

鎮痛剤が効き、頭痛や関節の痛みが和らいで行く中、心だけが痛みを増していた。
そして不安と悲しみでいっぱいになった私の意識は、朽ちるように薄れていった。

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