何度忘れようとしても
私を見て孝昭は、とても嬉しそうな顔をしてくれた。
そしてすでに変えてしまっていた連絡先を聞いて来た。

それから、私たちの中途半端な遠距離恋愛が始まってしまったのだ。

時々電話をしたり、月に1度は会って抱き合った。

でもお互いの恋人の有無や、会わない時に何をしていたかなどお互いの事を詮索することは一切しなかった。
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