何度忘れようとしても
真っ白なドレスを着た由紀は今までで一番キラキラしていた。

すごく幸せそうな2人の表情を見ていると私もなんだか自分の事の様に嬉しさがこみ上げてきた。

厳かな雰囲気の中、ドレスとタキシード姿の2人が壇上に上がる。

いつの間にか私は、目の前の2人の姿を自分達の事のように見ていた。

孝昭と、私がチャペルで結婚式をしている情景。
頭の中に広がったそのイメ―ジは、どんどん色濃くなっていく。

目の前の由紀達から、リアルな情景となって次々に私達の姿へとリンクしていく。





< 69 / 222 >

この作品をシェア

pagetop