再会


入学式が終わり外に出ると、またあの男の姿


やっぱり自然と視界に入ってくる彼は、どんどんこっちに近づいてくる


やばい、逃げなきゃ


そう思うのに恐怖で足が動かない


「あの!新入生代表挨拶されてましたよね?」


ここで無視したら逆に変に思われる


「はい…」


「すっげーよかったですよ!」


「ありがとうございます…」


「よかったら友達なりません?」


友達?私を犯した男と?


「ごめんなさい。そういうのはちょっと…」


「あ、そうですよね。すいません、いきなり」


「いえ、じゃ…」


足早にその場を去った



< 4 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop