どうしても。
彼の眼が赤い。


「俺は恋に会えなくなるなんて我慢出来ない。俺は恋を絶対離したくない。


でも、アイツがいる。アイツを見捨てる事はできないんだよ……ッ」

そう言いながら私の腕を掴んだ左手が震えてる。



「アイツ」


「見捨てる」


その言葉が私に重くのしかかる。



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