どうしても。
「大丈夫だよ…。私なら我慢できるよ? 心配しないで。例えしばらく会えなくても、翔に抱かれた事実は嘘じゃない。その事実だけで私は十分幸せ。」


今、私が出来る精一杯の嘘。

翔に会えないなんて、1日でも、1時間でも、1分でも我慢できない。
でも、私の事で翔に心配はかけられない。翔のためならなんでも出来る。



「ごめんな」



その一言で私は救われる。



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