本と私と魔法使い
「っあああぁ‼」

私は意味のわからない言葉を発して立ち上がる。はい、私の心は無心になれませんでした。


「どうしたんだよ?」

怪訝な顔をして、私の顔を覗き込む。

「だっ…大丈夫だから‼」


「は?人に向けて、叫び出すとか大丈夫じゃねぇだろ?!」

…お前が言うか?…というか、事の発端はお前がキスしたからだろ‼
と物凄くツッコミたくなったが、心に収める。



顔、熱い…。
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