レモン色の恋【ショートストーリー】
お母さん



お風呂にも入りたくない。



手も洗いたくない。





あのあったかい手のぬくもりを忘れたくなくて、

バスの中でずっと頬に手を当てていた。





手が忘れてしまっても、

この頬が忘れない。



つばさ君の手の感触を…


覚えててね。


お願いだから…!!


熱い頬にお願いした。

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